熱帯アメリカ・カリブ海(TAC)地域における「持続可能な開発のための国連海洋科学の10年」(「海洋の10年」)の実施に向けたロードマップの主な目的は、「TAC地域における「海洋の10年」の課題の戦略的野心を満たし、その多様性を認識しつつ、公正で包括的かつインパクトのある行動のための調整された枠組みを提供すること」である。これには、地域の優先課題の特定と対応、新たな課題への対応、パートナーや利害関係者間の協力の促進、科学と知識の活用が含まれる。"
これは、バルセロナ声明(「2024年海洋の10年会議」、2024年4月10〜12日、スペイン・バルセロナ)に要約されている「ビジョン2030」プロセスの優先事項と提言に基づいている。
TAC地域が主導し、TAC地域で実施される「海の10年行動」の数は増え続けている。TAC地域は地域的にも国際的にも非常に重要であり、そのことは、TAC地域に拠点を置く組織が主導する「行動の10年」の策定を共同設計プロセスを通じて促進した、「行動の10年」専用募集番号06/2023によって実証されている。
このロードマップは、OceanExpertのプラットフォームからも入手可能であり、TAC地域の国・地域が参加し、小島嶼開発途上国(SIDS)の参加も含めた、複数年にわたる準備・協議・共同設計プロセスを通じて作成された。その中で示された行動は、地域的・国家的な実施に適応される。このプロセスにより、「海洋の10年」との整合性が確保され、TAC域内が世界的な目標と地域のニーズに同時に貢献できるようになった。