2024年4月22日から25日までバンコクで開催された「第2回国連西太平洋海洋の10年会議&第11回WESTPAC国際海洋科学会議」では、「持続可能な開発のための海洋科学ソリューションの加速を約束します!」という旗印の下、1200人の参加者の毅然とした声が響き渡った。
IOC西太平洋小委員会(WESTPAC)が企画し、タイ政府が主催したこの重要な会合には、40カ国以上から多様な海洋関係者が集まった。彼らは共に、最新の海洋知識を発表し、「海洋の10年」アクションの過去3年間の進捗状況を検証し、将来の優先課題を概説し、パートナーシップを構築し、地域の持続可能な課題に対する海洋を基盤とした変革的な解決策に向けた具体的な行動を喚起した。
目覚ましい参加者は、小委員会の歴史に新たな基準を打ち立てた。タイの副首相が出席した栄えあるオープニングで幕を開けたこの会議では、25の科学セッションが開催され、地域における海洋の優先課題に関する最新の知識を共有・普及した。
さらに、UNEP/GEFのSCS SAPプロジェクトと共同で開催された南シナ海に関する特別フォーラムでは、プロジェクトの科学的知見と、南シナ海およびタイ湾における現地管理への応用について検討した。タウンホール・ディスカッションでは、バルセロナ会議の成果と「2030年の10年ビジョン」を中心に、持続可能な開発に向けて地域の海洋優先課題に取り組むための洞察と行動提言がなされた。会議の傍らには、海洋生態系牧場や海洋衛星GOCI-IIなど、海洋科学技術の最新動向を紹介するサイドイベントがいくつか用意された。
4月23日に開催されたOutstanding Scientist Awards 2024では、5人の海洋科学者がその科学的業績と、国際的な海洋科学の発展と地域における協力への多大な貢献に対して表彰された。
海洋科学と海洋協力に対する若者の熱意に火をつけるため、この会議では300件の応募の中から厳選された6件の口頭発表と2件のポスター発表が行われた。