アクション

海洋の10年」アクションの賛同者の紹介

J-DESC-IODP リテラシー・イニシアティブ

日本掘削地球科学連合(J-DESC) - 日本

貢献度

科学的な掘削により、地下のサンプルを採取し、地震や津波、気候変動、火山噴火などの自然災害に関するさまざまな重要な知見が得られています。

例えば、科学的な海洋掘削によって得られた堆積物コアは、古気候のアーカイブとして、地球の気候変動を引き起こすプロセスやメカニズムを明らかにすることに貢献しています。国際的な枠組みであるIODP(国際深海掘削計画)は、「10年後の行動への貢献」として登録されています。J-DESC(Japan Drilling Earth Science Consortium:2003年設立)は、IODPの日本代表的な科学者コミュニティとして、科学者、学生、一般市民の間のコミュニケーションを提供する「プラットフォーム」の一つとして、「海の10年」の推進に貢献します。

J-DESCは、海外とのオープンなコミュニケーションを通じて、仮説駆動型、ボトムアップ型、国際的な科学協力に積極的に取り組んでいます。J-DESCは、科学者や学生を対象としたワークショップや、一般市民、意思決定者、子供など、より広い社会の人々を対象としたシンポジウムを開催し、科学の普及に努めています。また、J-DESCは、科学的海洋掘削とその科学に精通していないアーリーキャリア海洋専門家(ECOPs)や学生を対象に、実践的なトレーニングコースを提供してきました。2019年、J-DESCはこのコアスクールを国際コアスクールとしてアジアの学会に開放し、9名の留学生とECOPsを研修生として受け入れました。

また、J-DESCは最近、大学院生に科学者とともに科学掘削探検に参加する機会を提供する新しいプログラムを開始し、実体験を持つ学生の目を開かせることに努めています。日本の大学に在籍する大学院生を対象に、10日間程度の探検に参加することができます。2021年にはこの新しいプログラムに9名の学生が乗り込み、実体験は学生にとって非常に刺激的で、海洋科学に対するリテラシーを高めることができました。

上記の例は、J-DESCが日本やアジアの幅広いステークホルダーに対して確立し、活発に活動しているものです。J-DESCは、公共の科学的コミュニケーションを促進し、ピアツーピアのコラボレーションやメンタリングを推進することにより、「海洋の10年」への貢献における推進/コミュニケーション機関(すなわち「プラットフォーム」)としてその機能を拡張することを目指します。J-DESCは、次の10年に向けて、海洋科学全般のリテラシーを向上させるための活動をさらに拡大することを目指します。

開始日:2022年11月29日
終了日:2030年5月31日

リードコンタクト
諸野由紀(morono@jamstec.go.jp